難しいことは何もない!
リスティング広告の
アカウント構造の考え方
リスティングメルマガ vol.7
みなさん、こんにちは。マーケティングデザインの廣見です。
前回は、リスティング広告の出稿先である、グーグルアドワーズとヤフースポンサードサーチの違いについて説明しました。
簡単におさらいをしてみましょう!
リスティング広告運用のメリット
・ユーザ層が違う
・広告の配信地が違う
・検索パートナーが違う
・配信できる広告の種類が違う
グーグルアドワーズ・ヤフースポンサードサーチ共に、根本的な考え方は似ているところがあります。しかし、ユーザー層の違いなど細かい点を見ていくと違いがあることはご理解いただけましたか?
今回は、リスティング広告を始めるにあたっての簡単なアカウント構造の考え方をご紹介したいと思います。
■難しいことは何もない!簡単なアカウント構造の考え方
グーグルアドワーズ・ヤフースポンサードサーチを始めるにあたって重要なのが「アカウント構造を理解すること」です。
アカウント構造を理解していないと、リスティング広告の初期設定に時間がかかってしまうので、まずはこのポイントを一読して全体の構造をつかんでください。なかには、「アカウント構造って何!?」とアレルギー反応を起こしてしまう方もいるかもしれませんが、しっかりと理解をすればとても簡単な構造です。それではじめましょう!
■アカウント構造とは?
リスティング広告のアカウント構造は
・キャンペーン
・広告グループ
・広告
・キーワード
これら4つから成り立っていて、それぞれの役割があります。分かりやすく説明していきますね!
アカウントとは?
リスティング広告を始めるためには最初に「アカウント」を作成します。アカウントには、ログインメールアドレス、パスワード、お支払い情報を登録します。
キャンペーンとは?
予算の設定・広告を配信する曜日や時間帯の設定・配信先デバイスの設定(パソコン・スマートフォン・タブレットなど、どういった端末に配信するか選択)をすることができます。 例えば、朝の通勤時間帯にスマートフォンに配信する、渋谷区に配信する、などです。大切な広告予算を管理できるのもキャンペーンの役割です。
広告グループとは?
広告グループには、キーワードと広告文を入れることができます。キーワードを入れる「箱」のような役割があります。
広告とは?
検索エンジンで検索をした際に、表示されるリスティング広告の広告文のことです。広告は、タイトル・説明文・リンク先URL・表示URLの4つから構成されます。
キーワードとは?
ユーザーが検索する際にリスティング広告を表示するキーワードを設定します。どのようなキーワードで検索したときに広告を表示させるのか?を考えてキーワードを設定します。
各階層でどのようなことができるのかを分かりやすく図にしました。
上記の図を参考に、アカウント構造をしっかりと理解していればリスティング広告の設定が理解しやすくなります。
この表にあるマッチタイプやキーワード単価の設定・対象外キーワードなどは次回のメルマガで詳しくお伝えします。今回のメルマガではリスティング広告が各階層で成り立っていることを理解しておいてくださいね。
■1日の予算設定の重要性
広告をきちんと表示させるためにキャンペーンで設定できる1日予算を知っておきましょう。
予算設定にミスがあった場合、どんなによくできたアカウント内容だとしてもまったく広告が表示されないという落とし穴にはまってしまう可能性もあります。
リスティング広告は1日の予算と、「こういう言葉で情報を探している人に届けたい」といったキーワードの単価のバランスがとても重要なので、注意しながらすすめましょう。
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例えば・・・、1日のリスティング広告の予算を1,000円設定して運用する場合。ここでは分かりやすいように、10個のキーワードを、100円のクリック単価に設定して運用すると仮定します。
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1日1,000円の予算で10個のキーワードが100円で設定されていた場合、リスティング広告を10回クリックしただけで1日の予算を使いきってしまうことになりますよね。つまり、たった10人の人しかホームページに来てくれないという計算になります。
リスティング広告は、1日あたりの予算とキーワード単価のバランスで広告が表示される回数が決まっています。そのため、あまりに少なすぎる予算設定では見込みの高いユーザーが検索した際に、広告が表示されずに機会損失につながってしまうことも考えられます。
単純な計算になりますが、1日の予算を10,000円に設定すれば、広告は100回表示されることになります。
この予算設定に関しては、リスティング広告に失敗するスポーツクラブが陥るポイントでもあります。
設定金額が低すぎると、リスティング広告の配信回数は当然少なくなります。それだけでなく、1日の予算を午前中で使いきってしまって広告表示がされなくなり、機会損失を招くこともあるのです。また、そこから「どうしてうまくいかないか」を考える改善すべき点も見えにくくなってしまいますので、スポーツクラブの場合は広告予算は最低でも50,000円は確保しておきましょう。
リスティング広告は、広告が表示されるだけでは費用はかかりません。「自分が求めている情報だ!」とユーザーに見つけてもらい、そこからクリックされて初めて費用が発生する仕組みです。そのため、見込みのあるユーザーへしっかりと広告を出し、サイトへ誘導しましょう。そのことがリスティング広告を成功させる秘訣です。
■見込みのあるユーザーにまんべんなくリスティング広告を表示させるテクニック
また、運用者が行うテクニックとして、1日予算を10,000円などわざと高く設定をして、1日中まんべんなく広告が表示されるようにします。その理由は、スポーツクラブを探している見込みのあるユーザーへ広告を出してホームページに来てもらうためです。
スポーツクラブを探している方は、1日のどのタイミングで検索をするか分かりません。
仕事帰りの電車の中かもしれませんし、お昼の休憩中かもしれません。
もし、1日の予算が少なくて数時間で広告配信が終わってしまった場合、お昼の休憩中に探しているユーザーには広告表示がされなくなってしまい、機会損失につながります。
「広告予算をあっさりと超えてしまうのではないか?」と不安を感じる方もいるかもしれません。しかし、1日の予算を高めに設定をしても、「キーワード選定」や「地域設定」などをしっかりと行えば、設定予算を超えることはほとんどありません。
1日まんべんなく広告が表示されるということは、見込みのあるユーザーに機会損失がなく広告表示されるため、とても重要なポイントとなります。
■まとめ
リスティング広告を始めるには、アカウントの構造を知っておくだけで取り掛かりやすくなります。例えば、知らない場所へ行くときに電車の道順を調べることでスムーズに到着できるように、リスティング広告もアカウントの構造などを少しだけでも理解しておくことが大切です。 などの配信方法を選ぶことができます。
キャンペーン・広告グループ・広告・キーワード、それぞれでできることの違いを今号ではご紹介しました。次回は、キーワードの選定方法・広告グループの設計について説明したいと思います。