リスティング広告の肝!
キーワード選定について
リスティングメルマガ vol.8
こんにちは、マーケティングデザインの廣見です。
前回は、リスティング広告をはじめるにあたってのアカウント構造の考え方を説明しました。簡単におさらいをしてみましょう!
・アカウント
企業情報/支払い方法の設定
・キャンペーン
1日の予算設定 / 曜日、時間帯の設定 / 配信地域 / 対象外キーワード
・広告グループ
キーワード単価の設定 / 対象外キーワード
・キーワード
マッチタイプ(※あとで説明します!) / キーワード単価
・広告
タイトル / 説明文 / リンク先URL / 表示URL
このようにリスティング広告のアカウント構造は、階層に分かれているので、それぞれで設定する項目などが異なります。また、前回は、キャンペーン1日予算金額についても説明させていただきました。だいたいスポーツクラブの場合は、1クリック100円が目安です。月額の広告費は最低でも50,000円からを目安に取り組んでくださいね。
今回は、キーワードの選定について説明したいと思います。キーワードの選定は、リスティング広告を網目のように張り巡らせる上で、一番の「肝」。じっくりと考えてみましょう。
■キーワードの選定方法について
キーワードの選定は、リスティング広告をはじめる上で「肝」になる項目です。なぜなら、キーワードの選定が間違っていたら、見込みの高いユーザーに広告が届かないという恐ろしい事態に陥ってしまうからです。反対に、キーワードの選定さえうまくできれば、あとは広告予算とのバランスを調整するだけ。いまからポイントをお話ししますので、まずはここをもとに考えてみましょう。
■【初心者向け】キーワードの選定のポイントは6つ
リスティング広告でキーワードを選定する際には、自社の特徴やサービスは何かを再認識することが重要です。同じスポーツクラブでも「ヨガに力を入れている」ところや「パーソナルトレーニングに力を入れている」ところなど、様々な特徴があると思います。
この自社の強みを理解して、どのような方に広告を出したいかを精査しましょう。
また、検索しているユーザーはどのようなニーズを持っていて、どのようなキーワードで検索をしてくるかを考えてキーワード選定をすることが大切です。これから具体的なキーワードの種類をご紹介いたします。
(1)固有名詞キーワード : 店舗名・インストラクター名
スポーツクラブ名やブランド名で検索してくるユーザーは最も見込みの高いユーザーになります。そのユーザーを取りこぼすことがないように、まずは自社のスポーツクラブ名のキーワードでリスティング広告を出稿しましょう。
(2)サービスそのもののキーワード :フィットネスクラブ・スポーツクラブ・ジム・プールなど
ヨガ教室を行っているのであれば【ヨガ教室 体験】などはサービスを直接的に表すキーワードになります。
(3)代替(サービス)キーワード : エステ・ダイエット・サプリメント
【エステ ダイエット】【サプリメント ダイエット】などと検索するユーザーは、ダイエットに興味があることが分かります。このようなユーザーに対して『パーソナルトレーニングでなりたい体へ!』などの広告を出すことは見込みのあるユーザーへアプローチできます。
(4)欲求キーワード : 脂肪燃焼・ダイエット・くびれなど
【スポーツクラブ】と検索はしていないけれども、【肉体改造 やり方】と検索しているユーザーはスポーツクラブに興味がある可能性があります。
(5)プログラムキーワード : ピラティス・ヨガ など
【ピラティス】や【ヨガ】のプログラムを行っているスポーツクラブであれば、こちらのキーワードの設定は必要不可欠です。 プログラムを探しているユーザーへしっかりとアプローチすることができます。
(6)競合キーワード : 競合店舗の名詞・競合のサービス名
競合店舗を探しているユーザーは、入会を考えているか、様々な店舗と比べている可能性が考えられます。 そのため、競合店舗の名詞やサービス名をキーワードとして設定することは、とても見込みの高いユーザーへアプローチすることができるのです。
上記のような言葉を書き出し、掛け合わせることでキーワードの種類を増やしていきます。最初にスタートするときは、500種類を目安にはじめてみましょう。■キーワードのマッチタイプを知ろう!
キーワード設定には「マッチタイプ」というものがあります。マッチタイプとは、ユーザーが検索したキーワードにどれだけ一致させてリスティング広告を表示させるのかという検索方式のことです。全部4種類あるので紹介いたします。
予算設定にミスがあった場合、どんなによくできたアカウント内容だとしてもまったく広告が表示されないという落とし穴にはまってしまう可能性もあります。リスティング広告は1日の予算と、「こういう言葉で情報を探している人に届けたい」といったキーワードの単価のバランスがとても重要なので、注意しながらすすめましょう。 【スポーツクラブ】というキーワードで設定した場合の説明をしますね!(1)完全一致
登録キーワードと、ユーザーが検索したキーワードの語句が、語順・スペルまで完全に一致したときのみ広告が表示されます。
(例)【スポーツクラブ】という文言だけで検索したユーザーのみ広告が配信されます。
【スポーツクラブ ダイエット】【スポーツジム】などと検索したユーザーへ広告配信はされません。
(2)フレーズ一致
登録キーワードとユーザーが検索したキーワードのフレーズが一致した場合に広告が表示されます。
(例)【スポーツクラブ ダイエット】【ダイエット スポーツクラブ】このように、【スポーツクラブ+違う文言】の場合に広告掲載がされます。
(3)部分一致
登録キーワードの語順を問わず、そのキーワードの語句が含まれるキーワードに対して広告が表示されます。ユーザーが検索したキーワードに登録キーワードとは他の語句が含まれる場合も広告配信の対象になります。
(例)【スポーツクラブ】で設定した場合でも、同じ意味合いを持つ言葉である【スポーツジム】や、【ダイエット ジム】などのキーワードでも広告が表示されます。 また、【テニス】とキーワード登録していてユーザーが【錦織圭】と検索した場合、『テニス=錦織圭』と関連性が高い検索キーワードとして広告が表示される場合があります。
(4)絞り込み部分一致
前で説明している「フレーズ一致以上で部分一致未満の拡張」になります。
1番使いやすいマッチタイプになっています。
(例)部分一致では前で説明した通り、意図しないキーワードで検索された場合でも広告表示されてしまう可能性があります。しかし、絞り込み部分一致の場合は、軸となるキーワードを含んだ場合にのみ表示されます。
このように、キーワードを設定する際には、この4種類のマッチタイプから選定します。キーワードの単価や検索される回数によって、キーワードごとにマッチタイプを分けて設定をするとより効果的なアカウントになりますよ。
■まとめ
いかがでしたか?今回は、キーワードの選定についてお話しいたしました。キーワードの選定は、リスティング広告の「肝」の部分です。ユーザーにとって自社はどのようなニーズを持っているのかじっくりと考え、リスティング広告を網の目のように張り巡らせることがポイントになってきます。
次回は、広告グループの設定方法を掘り起こして説明していきたいと思います。次号もお楽しみに!