集客経営虎の穴

もっと視野を拡げると、短期間で全国区の知名度をつくったり、海外にまで教室展開している塾もある。
あなたは、こういった塾を見て何を考えるだろうか？羨ましがるだけ？
それとも、悔しくなってガムシャラに努力することを決意するのか？
私は、こういった時にどういったことを考えるかで塾経営（本当は塾だけではないが）のスタンスが問われると考える。
大事なことは、羨ましがることでもなく、自分にできることを淡々と継続することでもない。
まず取り組みべきことは、「成功要因の分析」である。
「なぜ、あの塾が成功しているのか？」
その理由を具体的に３つ以上あげることができるだろうか？
優秀な社員がいるからなどといった抽象的なことではなく、具体的な理由。例えば、

・定期テストの過去問を10年分徹底分析している

・社員教育に50時間のマンツーマン教育を行っている

・チラシを作成するときには、プロの業者と3日徹夜覚悟でつくっている

ちょっと聞くと「真似できないな」と感じるポイント。
それが成功要因になっていることが多い。
その塾に通っている生徒の友人、保護者に聞いてみる、ホームページなどを徹底分析する、マーケティング会社に聞いてみる、などいろんな方法があるはずだ。
まずは、地域に受け入れられている他社の成功要因を探ること。
それなくして、自塾のスタンスを決めることは博打以外のなにものでもない。
分析することで、自塾の長所ととるべきスタンスが見えてくる。
まずは、そこからスタートしてみて欲しい。

関東～関西地区にわたり教室を展開している中堅個別指導学習塾の元取締役兼運営責任者

学習塾＝授業×サービス×マーケティングという独自の理論により、5年間で50店舗を直営にて展開。
「授業の内容」「顧客へのフォロー」そして「生徒の集客」を「仕組み化」させることが重要な要諦だと説く。
氏の理論は、コンサルタントが使うような机上の空論ではない。1000人を超える生徒と苦学を共にし、5000人を超える保護者との直接対話をし、200人を超える従業員のマネジメントから生まれた「使えるメソッド」との評判が高い。
崇高な考えを掲げ学習塾を運営しているものの、従業員、生徒、保護者そして市場になかなか伝わらないという学習塾の経営者には、同様の苦労を経験し、そのノウハウを体系化した氏の言葉が、一つの光明となるかも知れない。