「サンリオとのコラボなど、多角的なブランド戦略でイメージ向上に貢献。
マーケティングデザインは集客の最適解を提案してくれます」
八戸ノ里ドライビングスクール 代表 谷岡 樹氏
八戸ノ里ドライビングスクール 代表 谷岡 樹氏
「八戸ノ里ドライビングスクール」について
大阪府下卒業生数25年連続1位を獲得する人気の自動車教習所。女性ドライバーの増加に伴い、インストラクターにも女性多数。入学から卒業まで一貫した指導が受けられます。その他、飲酒運転をなくすためのプロジェクト(SDD)の活動や、FM OH!(FM OSAKA)と八戸ノ里ドライビングスクールのコラボラジオ番組「LOVE ドラMUSIC!」の配信など、安全運転の啓蒙活動も行っています。
ブランドイメージ向上で安定経営へ
—マーケティングデザインとのお付き合いは約20年。これまでを振り返って、印象に残っている制作物を教えてください。
「ヤエドラの制作物はすべてマーケティングデザインにお願いしています。販促で使うもの以外にも空間デザインなども得意な会社ですね」と谷岡氏
現在は、ホームページの制作からWeb広告の運用などインターネット関連はすべて依頼しています。それ以外にもお問い合わせいただいた方に送付するパンフレットや、ノベルティ制作なども、すべてマーケティングデザインに依頼していますね。もう、ありとあらゆるものです。
ヤエドラでは教習所のイメージアップという部分で、マーケティングデザインのお世話になっています。あるアンケートによると「教習所のイメージ」として出てきた答えが「怖い・暗い・汚い」というキーワードです。教官が怖く、怒られるというイメージを未だに持たれている人がいらっしゃるんですよ。そういったネガティブなイメージを払拭するために何年もかけてマーケティングデザインと企業イメージの向上に取り組んできました。具体的にはこれからご紹介する4つが、ヤエドラのブランドイメージ向上に貢献しています。
(1)イメージキャラクターの立案・制作
今でこそ、ご当地キャラクターや企業のマスコットなどを見かけるようになりましたよね。ヤエドラにもいるんです、「ポン太・ポン子」の企業キャラクターが。教習所の「厳しそう…」というイメージを払拭して、ほのぼのとした印象を持ってもらえるように、かわいいタヌキをモチーフにしたキャラクターで提案していただきました。見るだけで、どこか「のんびり、ゆっくり、マイペース」というイメージが連想できますよね。
(2)強み(大阪で一番卒業生数)の認知
教習所の安定経営では、近隣に住む方々や実際に教習所に来ているお客様にポジティブな印象を持ってもらうことが大切です。「大阪で一番卒業生が多い」という事実で信頼感を持ってもらうために、あまり露骨にならない方法でイメージ付けしています。マーケティングデザインのデザイナーに“さりげなく”デザインに入れることで解決しました。ホームページやパンフレットすべてに、「大阪で一番卒業生が多い」という情報は入れています。
(3)サンリオとコラボレーション
ヤエドラの教習車は、ハローキティのイラストで車をラッピングしています。このように地方にある教習所がサンリオとコラボレーションすることは簡単にできることではありませんが、マーケティングデザインがパイプ役になって実現することができました。駅看板、広告、教習車と、色んな制作物にハローキティのイラストを入れることで、イメージアップにつながりますよね。そして「優しい気持ちで運転する」という安全運転のイメージともリンクしています。
(4)施設のリノベーション
実際に教習所に来ている方が快適に過ごせるよう、施設のリノベーションもマーケティングデザインにお願いしています。この建物自体作ったのが30年前。内装が古くなった部分を部分ごとに手を加えて、居心地のよい空間にしています。先日は、二輪の教習所の待合室をリノベーションし、バイク漫画家・東本昌平さんの作品『RIDE(ライド)』ワンシーンを壁画として設置。話題性も大きく、Yahoo!ニュースでも取り上げていただきました。
<マーケティングデザインが制作しているもの>
その他にも、マーケティングデザインではたくさんの制作物を担当しています。
集客用のランディングページを制作。見込み客のニーズを調査し、目的に沿った内容で作成しています
駅看板や懸垂幕など、人の視線を集めるための看板製作も得意としています
かわいいキャラクターのきぐるみを制作しました。イベントで大活躍
ハローキティの紙袋を作りました。かわいくて実用的、そしてさりげなくヤエドラのPRができるノベルティです
うちわは夏の間ずっと使っていただけるノベルティ。手に取ってもらいやすく、息の長い販促物として人気があります
テプラなど、さまざまなアイテムがオリジナルのノベルティに変身。キャラクターやロゴを使うことで、このような制作物の横展開がしやすくなります
少子化に伴い、地方教習所では集客が必須
—ヤエドラとマーケティングデザインはどのような出会いだったのでしょうか?
「昭和時代の教習所は集客しなくても安定経営ができていました。しかし少子化とともに集客やイメージアップの施策が必要になりました」
すごく昔になりますが覚えています。マーケティングデザインの営業マンが飛び込み営業でやってきたのが始まりでした。2000年前後、たしか駅看板を見て当社に来てくれたんです。時代ですよね(笑)。
ちょうどその頃の教習所は集客方法の転換期でした。広告を出さなくても人が溢れるほど来る時代から一変、少子化とともに若者の車離れが進み自動車教習所に通う人の数も減ってきてしまったんです。いよいよ「広告しないと人が集まらない!」というタイミングで、マーケティングデザインと出会いました。
—当時、マーケティングデザインにはどのような依頼をしましたか?
まずは集客の要となっていた駅看板のデザインを「いままでにない明るいデザインで作って欲しい」と依頼しました。当時は画像の素材も少なかったので、モデルを使って、バイクの運転に興味を持ってもらえるようなオシャレなイメージの撮影もしました。これから免許を取ろうと思う人たちが少しでもワクワクする気持ちになってもらえるように、写真素材にもこだわっていましたね。ヤエドラ周辺は学校も多いですし、若い人に訴求する上では、広告のイメージって大事ですから。
—実際に、広告効果やブランディングの手ごたえは感じることがありますか?
目に見えて明らかに大きな手ごたえのようなものって得ることは難しいのですが、こうやって安定してお客様がいらしていることがこれまで積み重ねてきたことです。
紙媒体もWebも、そしてこうやって施設リノベーションまで一社にお願いできるので、コンセプトのブレがなくてイメージの訴求がしやすいです。
マーケティングデザインは集客の最適解を提案
—マーケティングデザインは、教習所にとってどのような特徴のある広告代理店だと感じていますか?
マーケティングデザイン廣見(写真左)とは、20年のお付き合い。営業支援ツールのSalesforceの導入もマーケティングデザインで担当いたしました
そうですね。まず、大手の広告代理店に比べてやっぱりフットワークが軽いところは特徴です。それから、ただ何か販促物をつくるだけではなく、教習所の強みをしっかり分析して販促物に反映してくれるところが秀でていると思います。
例えばターゲット層は、「どの世代にどういう形で届けるか?」を冷静に分析して、目的にあった最適解を提案してくれます。
日本全国には色々な教習所がありますよね。都会型、地方型、競合校が強いところ、あるいは若い人口が少ないなど立地条件だってさまざまです。広告にかけられる予算だって違ってきます。でも、どんな状況にあっても、型にはまった提案ではなくて、そこに一番適したアドバイスをしてくれるところがマーケティングデザインの最大の特徴ではないでしょうか。マーケティングデザイン以外にはこのような広告代理店は思い浮かびません。
教習所とヤエドラのこれから
—人口減少が目をそらせないなかで、これから先、ヤエドラではどのような展開を考えているのでしょうか?
教習所に通う方は、20代前後の「これから免許を取得する人」と、70~80代の「高齢者講習を受ける人」の二極化が始まっています。実は、高齢者講習においては、予約が取れない状況がやってきました。自動車教習所の役割が変わってきているため、これまで若者向けに作っていた看板などの販促物のほかに、高齢者向けのデザインにシフトしていくことも必要だと感じています。
加えて、最近の傾向として自動車免許の取得だけでなく、30~50代の大型二輪車の教習も増えました。そういった自動車教習以外のサービスにも目を向けて、広告展開をしていきたいです。
—それでは最後に、マーケティングデザインにメッセージをお願いいたします。
「これからも情報の発信基地として、新しい情報を提供してください」
マーケティングデザインは大阪と東京、そして2019年には福岡にも支店ができます。大阪にいると、やっぱり新しい情報の発信拠点は東京にあると感じます。ですから、できるだけ最新のマーケティングの方法などを教えていただき、積極的に取り入れていきたいです。
時代は変わっていきますから同じことの繰り返しではいずれ時代にフィットしなくなります。集客においても、先読みして冷静に対応できるよう新しい情報を期待しています!
~お忙しいなか、ご協力いただきありがとうございました~
取材日時:2019年9月
※文中に記載されている数値など情報は、いずれも取材時点のものです
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