皆さん、こんにちは!マーケティングデザインの廣見です。
本ブログでは、2019年現在、スポーツクラブの新規出店を考えている方に向けて新規出店のための販促戦略を3部構成でお伝えいたします。年々人口が減りゆく中で、どのような販促活動を行えば競合店に勝つことができるのでしょうか? まずは販促活動の土台となる「スポーツクラブを取り巻く環境」についてみていきましょう。
人口は減るが、スポーツクラブは増え続けている
まずこのグラフをご覧ください。<余暇市場比較>と呼ばれる調査データになります。このなかで唯一伸び率が上昇している市場が「フィットネスクラブ」です。この要因としては、「女性専用小規模サーキットジム」「24時間ジム」「ホットヨガ」「ストレッチ専門店」「パーソナルトレーニングジム」などの小規模ジムの新規出店だと言われています。
みなさんのご近所をイメージしてみてください。上記のような小規模ジムの新店がすぐに思い出すことができるのではないでしょうか…?
しかしながら、スポーツクラブの市場が拡大している一方で、その市場に集まる人口はどうでしょうか? 下記の図をご覧ください。
このグラフから分かるように、2004年から日本の総人口数はどんどん減少し続けている状況です。しかし、フィットネスクラブ市場というのは、余暇市場の中で人口減少とは相反するかのようにどんどん増え続けています。
つまり、人口はぐんぐん減っていきますが、スポーツクラブは増え続けるのです。新しい顧客を探すハードルが高まっていることが分かります。この厳しい状況でも勝ち組になるために、効果的かつ、誠実な販促方法をご紹介していきます。
販促活動の土台として、まずは「商圏」を知る
マーケティングデザインでは、販促活動前の事前準備として、シェアを獲得すべきエリアの商圏と競合を調べます。まずは、自社が販促を行なっていくべき商圏をリサーチすることが大切です。
例をあげるとダイエットです。まずは自分の現状を知り、理想の体重や体形に近づくためにダイエットのプランを立てますよね。当然、販促活動においても正しい現状を知ることが大事なのです。
上記のデータは、5年に一度公開される国勢調査のデータをもとに商圏を分析したものです。それぞれ新規出店を計画しているエリアの商圏で、このようなエリア情報を調査して、深堀していきます。
商圏分析グラフ1:人口ピラミッド
商圏分析で確認するデータの一つに「人口ピラミッド」があります。人口ピラミッドとは、年齢の全体構成比のことを指しています。
・どの年代が多い/少ないのか
・5年前と比較して、人口の増減はあるのか?
など、商圏における人口の事実を確認していきます。
商圏分析グラフ2:事業所数などの把握
次に、新店がオープンする予定の「市(または区)」と、該当する「都道府県」の事業所数や昼間人口などを比べてみましょう。都道府県の平均と比較することで、このエリアの特徴が見えてきます。サンプルに使った上記のグラフの場合、都道府県の平均と比較しても大差ないことがわかりました。
商圏分析グラフ3:対象顧客の把握
商圏分析の最後に、新店のターゲットとなる人がエリア内にが何人いるのかを算出します。算出した数字の中から何%の顧客が確保できれば想定した目標値に到達するのかというところを分析していきます。
このように統計データを活用していくと、商圏の特徴をあぶりだすことができます。自社が出店したい場所がどのような場所なのか? まずは商圏の特徴を理解し、その後、どのようなスポーツクラブが営業を行っているのか、そして商圏のなかで競合とどのようなサービスで戦っていくのか?を見極めていきましょう!
商圏の「競合」を分析する
商圏を分析した後は、商圏内にある「競合の分析」を行います。上記のマップのように、自社と競合になるスポーツクラブをプロットしてみましょう。
見込み客が「どのスポーツクラブに通おうか?」と考えたときに、選ばれる基準となるのは、①駅からの距離、②会費、③オープン日、④施設の状況、⑤営業時間、⑥得意なプログラムなど。競合と自社を比較して評価してみてください。次のようなグラフにまとめてみると、競合との比較分析がしやすく、自社の強みを理解することができます。
上記サンプルを見ていただくと、「自社の強み」は、駅徒歩1分であり、値段が安く新しくできたというところになるでしょう。それらを手掛かりに販促の事前準備をしていきます。
まとめ
いかがでしたか? 本ブログでお伝えしました通り、スポーツクラブの新規出店の際はあらかじめ自社の商圏や自社の強みを理解することで、効率的な販促計画が行えます。マーケティングデザインの商圏分析では、最新の統計データを分析に活用しております。商圏分析についてはお気軽にお問い合わせください。(廣見)