皆さん、こんにちは。マーケティングデザインのデザイナーの税所です。
チラシ制作に携わっていますとよく「特典の配色はどうすればいい?」と聞かれたり、
「特典の色は赤にして欲しい、もっと大きく目立たせて欲しい」といったご要望を受けたりします。
皆さんは特典の配色に悩んだ経験がありませんか?
どうして特典にはよく赤色が使われるのか、その理由をご存知ですか?
今回はそんな特典の悩みや疑問をなくすポイントについて事例を交えてお話したいと思います。
どうして特典の配色には「赤色」がよく使われるの?
特典にはよく赤色が使われます。その理由をまずは簡単に解説していきましょう。
そもそも人間には無意識に惹かれる色があると言われています。
それが次に挙げる3つの色です。
1:人間のカラダにある色
2:食べ物の色
3:自然にある色(海、空、土、花など)
では、この中でも特にカラダの中にある色で一番目立つ色は何だと思いますか?
皆さんお分かりかと思いますが、答えは血液の色です。
これは生理的に興奮する色であるため目立つと言われています。
どうしても目が行ってしまうのが赤色なんですね。分かりやすい例を挙げると赤信号や道路標識などがあります。このように目立つという理由から注意や危険を示したい場合にはよく赤色が使われています。
そのため 弊社でも出来るだけ赤色の特典を想定して周りの素材の配色を合わせることが多いです。
具体的な事例をご紹介しましょう。
次のデザインは赤ベタで視線を引き付け値段のお得感を強調させています。
赤色がよく使用されるとは言いましたが周りとのバランスで赤ベタが合わない時もありますよね。
その場合はどうしたら良いでしょうか?次の画像をご覧ください。
このように赤ベタを使えない場合は白ベタに赤文字を使用して特典を目立たせるということが出来ます。1つの有効な方法として参考になると思いますのでご紹介しておきます。
女性を意識した紙面の場合
赤色の配色を有効活用した事例を紹介してきましたが、それでも特典を赤色にすることが全てのチラシデザインに当てはまるわけではありません。
例えば女性を意識した場面です。
このような場合は無理に赤色で目立たせるだけでなく女性が反応しそうな広告を考えていきましょう。
特に女性は感受性が豊かですので、
可愛いな、綺麗だなといった感情を刺激させることも有力な方法です。
具体的な事例をご紹介します。次の画像をご覧ください。
7月初旬を意識して明るい薄い色を中心に爽やかな配色にしています。
花柄で華やかさを演出しました。黄色の花をアクセントにして夏らしい躍動感を与えています。
柔らかい色で特典が埋もれているように見えますが、周りの雰囲気が可愛かったり綺麗だったり惹きつける何かがあれば最終的に特典に目が行くのです。
「特典には赤を使う必要がある、ということが絶対的な答えではない」ということがお分かりいただけたのではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
特典の配色に赤色を良く使う理由はもうバッチリですよね!
最後にもう一度整理しておきましょう。特典は赤色を中心とした暖色系が基本です。
特に男性ターゲットでは、ダーク、ビビット、ストロングと言った暗い目の色から濃いきつめの配色がポイントです。しかし、女性には可愛いや綺麗といった雰囲気を優先した配色、同系色で揃えることも大切なポイントとなります。
この2つのポイントを抑えていただくことで、皆さんのチラシ制作の一助になりますと幸いです。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。(税所)