こんにちは。マーケティングデザインの柴沼です。
皆さん「スマホ折込チラシ」という言葉を聞いたことはありますか?「スマホ」も「折り込みチラシ」もご存知かと思いますが、合わせて聞いたことはない方も多いと思います。新しい集客方法であり、とても効果の高い方法なので知らなかった方は本記事をお読みになっていただければと思います。また本記事ではこれまでの集客方法との違いや、他の集客媒体との組み合わせ方についても解説致しますので、既にご存知の方にも役立つ内容となっております。是非、ご一読ください。
本記事でお伝えする内容は下記の通りです。
・集客では「今すぐ客」と「いつかは客」の両方にアプローチすることが大事
・「いつかは客」にアプローチするには「認知度」を高める必要があり、その役目を折込チラシが担っていた
・チラシを読む人は新聞の購読者数と連動しており、減少傾向にある
・スマホ折込を合わせることで広告費の削減、ユーザー到達数の増加を達成できる。(10倍以上の効果が出るケースも!)
目次
- 集客の原則(いつかは&今すぐ)
- 折込チラシの現状
- スマホ折込
- ジオターゲティング
1.集客の原則(いつかは&今すぐ)
テレビCMや動画サイトの広告など、現時点では興味のない製品やサービスの広告を目にする機会は沢山あります。一方でリスティング広告(検索連動型広告)のように、いざ商品を調べようと思った段階で表示される広告もあります。集客においては一概にどちらが良いということはなく、前者のように「いつかは検討してくれる」お客様に向けた広告と後者のように「今まさに購入を検討している」お客様のそれぞれに適切なアプローチを行うことが大切です。本記事では前者のようなお客様を「いつかは客」、後者を「今すぐ客」と呼ぶことにします。
「いつかは客」にアプローチするということはつまりブランド力を高めるということです。「車を買う」「家を買う」「子供を学習塾に通わせる」など、いつか来るタイミングになって一番に思い出してもらえるだけのブランド力を持つことが集客を成功させるポイントになります。ここで大事なポイントは「ヒントもなく思い出す」ことです。その為に企業はできるだけ印象に残るCMを作成したりします。
これは大企業に限った話ではなく、地域に根付いた「飲食店」「学習塾」「スポーツクラブ」など、どんな業界にでも当てはまることです。そのタイミングが来た時に、お客様は思い出したところから検討を始めてしまうからです。そしてこのブランド戦略を成功するために必要なのは「継続的接触」です。日頃から目にすることによって認知してもらうことによりブランド力が高まります。かつてはこの役目を「折込チラシ」が担っていました。
2.折込チラシの現状
集客の王道ともいえるチラシですが、その効果については常に検討を重ねる必要があります。下記のグラフは各世代毎の新聞購読率とネット利用率のデータおよび、新聞購読率の推移データです(日本新聞協会広告委員会によるウェブ調査「新聞オーディエンス調査365」より)。
新聞購読者の平均年齢は56.8歳であり、20代の新聞購読率に至っては5.3%にまで低下します。一方でネット利用率は60代でも59%であり、20,30代では90%以上です。購読率の推移を見ても、減少傾向にあることが分かります。
定期的にチラシを配布することは認知度を高める上でとても有効な手段でした。しかし今では誰もが目にする媒体ではなくなってきています。
問題はそれだけではありません。チラシを作成してから配布するまでには「デザイン費用」「印刷費用」「配布費用」など様々なコストが掛かってきます。さらに集まったお客様がチラシによって集まったのかどうか、効果検証を行うことも難しいのです。継続的接触からのブランド力を向上させる上で、チラシだけに頼るのはリスクが高いことが分かるかと思います。
3.スマホ折込
スマホ折込は前節の「継続的接触」を達成するための新しい方法の一つです。この方法のポイントは下記の3点です。
・商圏、年齢、性別などを指定することでターゲット層にしっかりとリーチ出来る
・スマホ&PCに配信でき、アプリや動画サイトと連動するため多くの人の目に留まる
・クリック数に応じて費用が発生するため無駄な広告費がかからない
スマホ折込は文字通り、スマホ上(PCも可)に広告を表示する集客方法です。無差別に広告を表示するのではく「だれ」「いつ」「どこ」の3つの要素から表示するターゲットを絞りこむことが出来ます。例えば「〇〇駅」の「半径1㎞以内」に「過去180日以内」に訪問した人といったような絞り方も出来ます。
広告は様々なアプリ上で配信されます。下記は配信先アプリの掲載例です。
天気予報や乗換えアプリなど、多くの人が活用するアプリに表示できるので、多様な層にリーチすることが出来ます。
さらに動画や音楽アプリに紐づいた広告も配信できます。例えば高級車の動画広告を高所得世帯に絞って表示するといったことも可能です。音声広告であれば、音楽を聴きながら街中を歩く人たちの耳に近隣店舗のセール情報を配信するといった方法もあります。運転中や運動中などの人たちにも広告を届けられるので、シチュエーションに制限されない広告配信が出来るようになっています。
費用については、クリック数に応じた課金制となります。通常の折込チラシであれば、チラシを配布するまでに様々なコストがかかってしまいますが、課金制であれば効率的に集客を行うことが出来ます。効果測定も行えますので、配布地域やターゲットの選定を都度行うことができ、質の高い集客を行うことが出来ます。以下はあるケースの試算例です。10分の1の費用にして、チラシよりも到達数の多い広告配信を実現しています。
4.ターゲティング例
より効果の高い集客を行うための、ターゲティング例をご紹介致します。
①鉄道ターゲティング
現時点で駅にいる人、電車に乗っている人、または日常的に使う路線沿いに済んでいる人に向けてターゲティングが出来ます
次の図は、鉄道路線上にターゲティングした広告表示例です。
②自動車ターゲティング
車検データから保有自動車にもとづいたターゲティング配信も可能です。居住データと合わせてライフスタイルに合わせた広告を配信できます。
③ジオゲノムターゲティング
家族構成などを軸にターゲティングを行うことができます。家計収入、居住クラスター、高層マンションなどの情報を元に分類を行っております。
④新聞購読率ターゲティング
新聞購読率に応じて広告を出すことが可能です。「今まで配布していたチラシをいきなり辞めるのは怖い」というお声をよく耳にします。従来のスタイルを崩すことが不安な方にとっておススメのターゲティングです。まずは新聞購読率の低い地域でスマホ折込を実施し、従来のチラシとの反応の違いを探ってみるというのも一つの手です。
最後に
いかがでしたでしょうか?
「いつかは客」に対する認知度を向上させる方法としてスマホ折込がとても有効な手段であることが伝わったかと思います。
生活様式が変化し続ける中でより効果的な集客を行うためにも検討してみてはいかがでしょうか。
もちろんリスティング広告などの「今すぐ客」に対するアプローチも重要です。商品・サービスを購入する際に一度「検索する」人の割合は8割に達します。
ここの対策がしっかりしていないと「いつかは客」が「今すぐ客」に切り替わったときに検討段階で競合に取られてしまう可能性があるからです。もし「今すぐ客」に対するアプローチについても知りたい方は、こちらの記事もお読みいただければと思います。
👉 チラシとリスティング広告の違いを理解して、web広告にスマートにシフトしよう!
スマホ折込のような新しい技術を取り組むことにハードルを感じている方、ブランド力を高めたい、検討段階で離脱されるリスクをなくしたい、など集客にお悩みの方は是非一度マーケティングデザインまでご相談ください。