皆さん、こんにちは。株式会社マーケティングデザインでコンテンツ制作をしている高橋です。本ブログでは、映像制作のプロ、株式会社フレイ・スリーの前田考歩さんに動画制作のノウハウをお聞きしてまとめさせていただきました。
見られる動画をつくるには自社のサービスやビジネスにおける「動画化価値」を考える必要があります。Web動画は、情報を絞り込んで、情報が伝わるよう正しい構成をなるべく短いカットでつくることが大切です。今回のブログでは、その動画化価値を見出す際のヒントになるポイントをご紹介いたします。ぜひ参考になさってくださいね!
見られる動画をつくるために「動画化価値」の高い情報を届けよう
動画化価値の高い情報とは、パンフレットやWebページに掲載されている静止画やテキストでは表現しきれない情報のことです。つまり動画でしか伝わらないものを重点的に選ぶ必要があります。
では、動画化価値の高い情報には、大きく2つの要素がありますのでここでご紹介いたします。
動画化価値の高い情報(1) 形状や動きなど、目にわかる効果
商品の良さをより効果的に見せることをしずるがあると呼びます。食べ物の湯気の動きやジュエリーのきらめき、マッサージ機のぐいぐい動いている様子などは、動画化価値が高い情報に値します。
動画化価値の高い情報(2)実際のコメント(感想)やその表情
食べ物でいえば、「おいしい」みたいな食べた人の表情などは、テキストで書こうとすると、なかなか伝わりにくいものです。心を動かすという意味では、映像で伝えたほうが伝わりやすいのです。
スポーツジムで例えるとしたら、トレーニングをして筋肉に負荷がかかっている様子や、運動して気持ちい表情など映像で表現すると効果的だと思います。真剣にトレーニングに励んでる様子や、汗が滴る様子などは、テキストでは伝わりにくいですし、マシン系のものなど動きがあるようなものは、動画化価値も高いので、映像化すると効果的だと思います。
(参考)通信販売における「動画化価値」の一例
実際に、動画を制作する際、際立たせる動画化価値の情報の違いで、消費者の購買行動に明確な変化が起きた事例をご紹介いたします。
こちらは、ショップジャパンさんが売ろうとしていた、ハンディタイプの掃除機です。この商品のテレビショッピング番組をつくるとき、メーカー側が動画化価値に目を向けたのは、この掃除機の使用場所でした。カーペットであっても、フローリングであっても、畳であっても、床の場所に問わず、吸引効果がありますよ、というふうに映像をつくりました。
ところが、この映像で放送しても掃除機は売れませんでした。そこで、マーケティングのチームが調査を行い、動画化価値のポイントを変更しました。
調査の結果から、マーケティングチームが注目したポイントは、使う場所ではなく、ゴミの種類に着目したんです。
この掃除機を使うと何が取れるか、という点に動画化価値を置いて制作し直しました。食材くずや食べこぼし、綿ぼこりや髪の毛というのは、場所を問わず落ちています。「ゴミの種類」に動画化価値を見出したことで、購買につながったという結果になりました。
動画化価値というのは、社会の背景によっても左右されますし、ユーザーの属性やターゲット層に合わせた動画化価値を考えていく必要もあります。これを機に、「自社のお客さんは、自社のサービスの何を買うのか?」をしっかり考えて、テキストや静止画では伝わりにくい部分を意識して動画の制作に取り組んでみてください。
まとめ
いかがでしたか? 見られる動画をつくるには自社のサービスにおける動画化価値の高い情報を考えることからはじめましょう! 動画には動画でしか伝わらない情報もあります。ぜひ参考にして動画マーケティングの施策にご活用くださいね!(高橋)
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