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【関連記事】
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フィットネスクラブの市場を知るための「3C分析」と「競合分析」とは
前回のブログでは、マーケティングを考えるときの工程として4つステップがあることをお伝えし、そのファーストステップである「SWOT分析」をご紹介いたしました。SWOT分析を使って環境分析を行い、自社の現状を把握した上で、広告戦略を立てていくことが大切であることお伝えできたかと思います。
今回のブログでは、フィットネスクラブ業界の市場を知るためによく使われる「3C分析」と「競合分析」、そこから数値を見える化させる「集客力ポイントマップ」についてお話をすすめていきます。
自社の強みを知るための「3C分析」
「3C分析」とは、競合(COMPETITOR)、顧客(CUSTOMER)、自社(COMPANY)のそれぞれの頭文字をとって「3C」とネーミングされています。この3つの視点をバランス良く捉えて、フィットネスクラブやスポーツクラブの市場動向を把握し、その中で自社の強みを見いだしていくことが「3C分析」の考え方です。
具体的に表すと、自社のことばかりを考えた経営では良くないですし、競合のことばかりを意識しすぎても良くありません。また、顧客のことばかりを考えて値段を決めるのも良くありませんので、この3点をバランス良く考えていく必要があるのです。また、この3つのバランスが整えた部分が、自社の強みでもあります。
競合を知るための「競合分析」
マーケティングデザインで、独自で取り組んでいるフレームワークの一つに「競合分析」があります。
広告をつくる際に、「御社の強みはどこですか?弱みはどこですか?」と広告担当者様によくお尋ねします。その際、自社のことを客観的に理解していただくために作成するのが、この「競合分析」になります。こちらのグラフは、実際にスポーツクラブを利用しているお客様の声をもとに作成されたレポートになりますのでご覧ください。
競合分析を行う際には、以下の5項目を重視しています。
①コストパフォーマンス、 ② 料金プラン、 ③ 営業時間、 ④ プログラム数、 ⑤ 施設の新しさ
なぜ、この5項目かといいますと、エンドユーザーがスポーツクラブやフィットネスクラブを選ぶときに重視する要素の上位に位置するからです。(ジャパン社アンケートより)
グラフの上から、月会費が安い、施設が新しい・きれい、次いで、お風呂やサウナなどが良い、という意見が並んでいますが、このサウナがいい悪いは、僕がいいと思ってもBさんは悪いと思うかもしれない要素で、抽象的な項目になりますので、評価軸からは外しております。 従って、赤丸で囲った項目、いわゆる数値化できる項目だけを評価軸として、自社と競合との平均値を出したうえで、自社が平均とどう離れているか、プラスなのかマイナスなのか客観視することが大切です。
「集客力ポイントマップ」を使って強み・弱みを見える化する
次に客観視していただくために作成するのが、「集客力ポイントマップ」です。
集客力のある広告を打つには、自社のサービスのどういったところを広告上で訴求していくかをしっかり考える必要があります。この「集客力ポイントマップ」では、自社の強み、弱みとして数値化できる要素を見える化することで、生きた広告づくりにつながってきます。皆さんもぜひ活用していただければと思います。
まとめ
次回は、マーケティング戦略の方向性をさらに掘り下げることのできる「ターゲティングとポジショニング」について、お話をすすめていきます。次回もどうぞお楽しみに! (細野)
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