スポーツクラブ専門の広告代理店が教える集客のブログ

フィットネス業界のエリアマーケティング戦略(1)商圏ポテンシャルを知る現状把握

こんにちは、マーケティングデザインの小野寺ひかりです。私たちマーケティングデザインのモットーは「皆さまからお預かりした広告予算以上の成果を出す」ことです。その上で欠かせない考え方がエリアマーケティングです。広告を計画するときの根本的な考えになるので、ご紹介いたします。

半径5kmを商圏と考えているビジネスでは、フィットネスクラブやスポーツクラブなど、その施設に通う方々の背景や、地域の特性を知ることが重要です。

今回のブログでは、エリアマーケティングの大切なポイントを4回に分け、分かりやすくご紹介させていただきます。広告媒体の物量、出稿するエリア、媒体を導き出す考え方になりますので、皆様の店舗でもぜひご活用いただければと思います。

エリアマーケティングとは「憶測」を「戦略」に変えることができる考え方

みなさんご存知ですか?最初に、2008年からのフィットネス業界の平均参加率と店舗数をまとめたデータをご紹介します。

フィットネス人口は日本の総人口の約3%を推移しています。一方でフィットネスクラブの店舗数は年々増加傾向にあるのが現状です。フィットネス人口は変わらないのに、店舗数が増えているということは1店舗あたりに獲得できる人口が減っているいることを指しており、従って「店舗が増えるごとに集客は難しくなる」といっても過言ではないでしょう。

また、新聞発行部数は年々低下し続けていますが、チラシによる入会は24.9%を占め、まだまだ有効な集客方法であることが分かっています。その結果、広告媒体の物量、出稿するエリア、媒体の質を決める重要な必勝法として、既存新規競合店で備えたエリアマーケティングをすることが重要なのです。

今回皆様に、マーケティングデザインがお客様に提供しているエリアマーケティング戦略法として大切なポイントを4回に分けてお伝えしてまいりますので、最後までおつき合いください。

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フィットネス業界のエリアマーケティング戦略(2)お客様の分布を知る顧客分析
フィットネス業界のエリアマーケティング戦略(3)自社の強みを知る競合分析
フィットネス業界のエリアマーケティング戦略(4)効果検証とPDCAサイクル

商圏ポテンシャルを知る現状把握

「国勢調査」の活用

エリアマーケティングには、「専用のソフトがないとできないのでは?」と考えていませんか?

専用ソフトがなくても、エリアの現状を把握する手段があります。それは国勢調査です。この国勢調査とは、日本の総務省が5年に一度、国内を対象に行っている統計調査で、国内の人口や世帯の家族構成、年齢、職業などを調べた調査報告書になります。

調査から明らかになったデータは、行政をはじめ、民間企業や研究機関などの経営や研究の基礎データとして幅広い用途に利用されていますので、まずはこちらのデータから分析することをおすすめいたします。

このような分析ですが、具体的には性別・年齢別の人口数と、昼間人口・夜間人口です。

では弊社が出している商圏レポートを使ってご説明します。

人口数(性別・年齢別)と昼間人口の比率について

人口ピラミッドと昼間・夜間人口を合わせたグラフです。波線の図をご覧ください。

こちらのグラフは首都圏で展開している商圏3kmを想定した施設を例に作成した年齢構成のグラフです。国勢調査の統計データをもとに、棒グラフで首都圏の施設・青の波線で東京都・赤の波線で全国の比率を表してみました。赤い棒グラフは全国の比率を表しています。

このグラフから、平均的に20代から40代の方が多いことが分かります。昼間人口比率の棒グラフからも分かるように、首都圏に関しては昼間人口が多いといったパターンがあるのですが、この分析からはターゲットの年齢層が割り出せます。

昼間人口と夜間人口について

次に昼間人口と夜間人口を比較してみます。ブルーの左上のゾーンは昼間人 口が多いエリアになり、通勤・通学でその地域に流入してくる人が 多いエリアです。従って広域からの集客が可能だと考えられます。

一方、グリーンは夜間人口が多いエリアです。他の地域へ通勤・通学するベッドタウンの地域となり、このエリアは施設付近の足元商圏からの集客が大変重要になります。

いかがでしょうか。これらを参考に、自社のある地域の商圏ポテンシャルを探り、ターゲットとなる人口の年齢層やエリアの特性を掴みましょう。まずは地域の現状を把握することから始めてみてくださいね。

まとめ

エリアマーケティング戦略の第一歩として、その地域の現状を知る方法をご紹介いたしました。さっそく国勢調査を活用し分析をしてみてくださいね! 次回号ではお客様の分布を知る「顧客分析」について詳しくご紹介いたしてまいります。次回もどうぞお楽しみに! (小野寺)

 
 

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