新聞折り込みチラシの反響が以前よりも弱まってきている現在、折り込みとポスティング以外の方法でも、郵便受けまで紙媒体を届けることができるのはご存じでしょうか?
エリアマーケティングでは、全顧客の80%のお客様を占める商圏を「一次商圏」と定義しています。80%というのは、1,000人の会員がいれば800人。スポーツクラブからの距離になると半径2kmから3km程度の商圏になることが多いのではないでしょうか。
その商圏に投下する広告媒体として、スポーツクラブの方が使っている媒体が新聞折り込みチラシやポスティングチラシです。しかしながら、新聞折り込みチラシの場合は、新聞の購読者数の伸び悩みから多くの方にリーチできない問題点があると思います。またポスティングをしたところで、本当に見込み客の手元まで情報が届いているのかも疑問視されています。
そこで本ブログではチラシの位置づけをまず考え、次におすすめの配布方法「タウンプラス」をご案内いたします。
動画でタウンプラスをご紹介します(3分42秒)
紙媒体の配布方法の散布図
横軸をターゲットのセグメント、縦軸を商圏として媒体の散布図を描きました。
みなさんが普段から使っている新聞折り込みチラシは配布するエリアを選定できますが、その配布エリアの中にどういった人が住んでいるのかは詳細まで知ることは難しいのではないでしょうか。ポスティングやフリーペーパーの折り込みチラシでも同様のことが言え、どうしても不特定多数に向けての配布になります。
そのような現状の課題に対し、今回は、DMのように使える便利な媒体があるのでご紹介いたします。
郵便局が展開する「タウンプラス」は全戸配布が可能
タウンプラスは郵便局が展開し、「日本郵便」の配送ネットワークを活用して全戸配布できるメディアとして注目されている商品です。
タウンプラスが新聞折り込みチラシと違うのは、全ての世帯に基本的にリーチできることが大きな特徴です。ですので、新聞折り込みで届かない世帯にもお届けできる配布方法となっており、「せっかくお金をかけて制作・印刷したチラシがお客様の手元に届かない!」などのトラブルがない、新しい配布方法として重宝します。
また、「新聞折り込みでは届かないからポスティングをしている」というお客様もいらっしゃると思いますが、ポスティングにもメリット・デメリットがありますよね。例えばマンションが多く建つエリアにも関わらず、マンションのセキュリティが高くて配布できないなどはよくある悩みです。
その点、タウンプラスは日本郵便の配送ネットワークを活用していますので、セキュリティの厳しいマンションでも配布可能なんです。また、形状は長3サイズや、A4サイズと様々なサイズで展開されています。
タウンプラスの3つの特徴
1:宛名リストは不要
タウンプラスの特徴としては、宛名リストが不要です。例えばDMでしたら基本的に宛名を書いて郵送する媒体ですが、タウンプラスの場合はその宛名が要りません。宛名リストを用意する必要がないのです。
2:セグメントが可能
宛名の代わりにセグメントした町丁目に配布します。町丁目というのは、【〇〇町〇〇丁目】という単位になり、基本的にはセレクトした町丁目の中にある全ての世帯にお届けできる媒体になっています。
また、タウンプラスが素晴らしい点としては、マンション単位でのセグメントができる点です。戸建て住宅が少ない都心部では非常に便利に活用できるでしょう。
3:全ての世帯にリーチ
前述しておりますがタウンプラスの特徴と言えば「全戸配布」です。タウンプラスは、郵便局の郵便物と同じ配送ルートで配布されますので、大切なチラシを全世帯に届けることができる配布方法になります。
タウンプラスを利用する際の注意点
1:配布日は決められない
新聞折り込みチラシと大きく違うのは、配布日の指定ができないことです。タウンプラスは郵便局の方が届けるため、配布期間に1週間かかります。ですから紙面に掲載するキャンペーンについては、期間をある程度長めに設定するなど、計画的に進めていくことが大切です。
2:タウンプラスであることを表記する
紙面上にタウンプラスであることを印刷します。
3:地域に向けた宛名を明記すること
紙面の中にはどこに住む人に向けた広告か明記する必要があります。
タウンプラスのご利用の流れ
1:エリアの選定
まずは配布エリアを決めます。配布エリアの世帯数=配布部数となりますので、そこで配送料金が決定します。
2:広告紙面の準備・梱包→納品
広告紙面を納品する際に注意点があります。町丁目単位での梱包を行い納品するのがルールです。梱包した印刷物の箱に【〇〇町〇丁目、〇世帯】と明記した紙を貼っておきましょう。
そういった内職は郵便局では担当していなく、広告代理店かスポーツクラブ側での作業になりますので、印刷前に注意が必要です。
3:支払い
紙面を郵便局に持ちこんだときにタウンプラスのお支払いをします。基本的に現金のみの取り扱いとなっています。
4:配達(原則 配布期間は1週間)
申し込みから2週間先が配布スケジュールになっております。申し込みから2週間かかるということを頭に入れた上でプロジェクトを進めます。
タウンプラスの料金について
上記の料金表はタウンプラスの配送料になります。上記の料金は配送のみですので、印刷コストやデザイン費は含まれておりません。配布枚数によって単価が違ったり、その他細かな料金の違いがあったりしますが、一通送る目安としては50円と考えてもらうと大きく外れることはないでしょう。ですから目安の金額にはなりますが、1万通送ると50万円の配送料がかかると概算で計算して問題ないでしょう。
まとめ
次回は、T-DMタウンという最新の媒体をご紹介いたしますね。そちらも楽しみにしてください。