こんにちは。スポーツクラブ専門の広告代理店で制作ディレクター兼デザイナーをしている税所です。
みなさんのスポーツクラブにとって「ライバル店」はありますか? どのスポーツクラブやフィットネスクラブにとっても競合他社は必ず存在していると思います。
そこで見込み客に近隣の競合他社との違いを明確に伝えて、集客に結びつけるためには競合他社との「差別化」が必要です。チラシやWeb制作の際には差別化をして見込み客により良い価値を知ってもらいましょう。
この記事では、弊社で実際に取り入れている「3C分析」と呼ばれる独自の強みを見つける方法をご紹介しています。
~この記事は、2016年4月に開催した「顧客を見える化した共感チラシの作り方」というセミナー内容をもとに、Web用に再編集してお届けしています~
どうして差別化が必要なの? 3C分析を行うメリット
差別化には大きく分けると2種類あります。【短期的×ハードルの低い差別化】と、【長期的×ハードルの高い差別化】です。
【短期的×ハードルの低い差別化】は、価格訴求、施設リニューアル、新しいジムマシン、スタジオプログラムの紹介などがあります。安さや新しさは目に留まりやすいというメリットがありますが、どこのクラブでも真似できる可能性があるのが欠点です。
一方で、【長期的×ハードルの高い差別化】は、自社の商品がある、自社でしか取り扱えないプログラムがある、サービスがしっかりしているなどがあげられます。ライバル店に真似されない独自の強みで自社の価値を訴求します。
長期的×ハードルの高い差別化を行うために3C分析を取り入れる
ではどのようにしたら独自の強みを見つけ出せるのでしょうか? そこで使うのが「3C分析」と呼ばれる考え方です。
3C分析とは、とてもシンプルにできた強みを発見する方法です。3C分析では「消費者(Customer)」「競合(Competitor)」「自社(Company)」を知ることで、ライバル店との違いを分かりやすく見える化していきます。
それぞれ思いつくことを書き出してみてください。
ステップ1:消費者を知る
施設に通っている既存顧客について分析します。年齢層、性別、住んでいるエリアのほか、既存顧客の価値観やニーズを考えます。消費者のニーズをしっかりと知ることが差別化への第一歩。
ステップ2:競合を知る
近隣のライバル店が何店舗あって、それぞれどのような強みを打ち出しているのか確認します。また、新しいキャンペーンや設備の導入など、どのように変化をしているのかも考えます。
ステップ3:自社を知る
最後に、自社の分析をします。これまで3C分析で行ってきた消費者と競合、そして自社の取り組みを比較分析します。他社の良い部分を参考にすることも考えられますし、近隣の競合店が持っていない独自のメリットを訴求することなどを探ります。
まとめ
この記事では3C分析を行って、他社との差別化を図る方法をお伝えしてきました。実際に自分で3C分析を行ってみると、時間がかかりますし予想外に難しいことが分かります。しかし3C分析を取り入れることこそが【長期的×ハードルの高い差別化】への近道となります。
また、一度3C分析をして終わるのではなく、定期的に実施することが大切です。なぜなら消費者・競合・自社の変化にいち早く気付くことが可能になるからです。
ちなみに、弊社ではチラシ制作時には記事内でお伝えした3C分析を取り入れています。チラシやWeb制作の前に3C分析を取り入れることで、他社との違いが明確になりチラシの構成が作りやすくなるからです。ぜひみなさんも分析を行ってみてください。(税所)
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