チラシを制作する際、みなさんはどのような制作の流れで進めていますか? 一般的には制作担当者と広告担当者がその都度チラシの内容を打ち合わせして、キャンペーンを変えて制作している、という施設が多いと思います。
今回の記事では、弊社でチラシ制作の際に取り入れているエリアマーケティングの話を制作担当者の私からお伝えいたします。ぜひ参考にしてみてください。
~この記事は、2016年4月に開催した「顧客を見える化した共感チラシの作り方」というセミナー内容をもとに、Web用に再編集してお届けしています~
チラシ制作時にエリアマーケティングを取り入れるふたつのメリット
私がみなさんにターゲットをお聞きすると、「既存のクライアントが中高年だから中高年をターゲットにしている」ですとか、あるいはその反対に「中高年が多いから若年層をターゲットにしている」と答えていただくことが多いです。このように勘や経験に頼って感覚的にターゲットを決めている方がほとんどかと思いますが、本当にそれで良いのでしょうか?
弊社でチラシ制作時にエリアマーケティングを行っているふたつのメリットをお話しいたします。
メリット1:ターゲットと地域性にズレがないか確認する
エリアマーケティングを参考に地域性の調査を行うことで、施設が希望しているターゲットと地域性にズレがないか確認することができます。
メリット2:他の販売促進の方法があるかどうかも検討する
エリアマーケティングを使ってエリア情報を知り、ターゲットと照らし合わせることで、もしかしたら「チラシを使った集客だけではなくて、紹介キャンペーンやWeb集客も適しているのではないか」と判断できる場合があります。
エリアマーケティングを取り入れることで、チラシだけを使った集客と限定して考えるのではなく総合的な販売戦略が立てやすくなるでしょう。
エリアマーケティングで確認する6つのエリア情報
1:エリアの年齢層
まず、スポーツクラブがあるエリアを全国平均と比較します。ターゲットとしている人口が平均的に多いのか、少ないのかを客観的に判断する材料となります。制作側はこの情報をもとに「比較的若い方が多いエリアなのだな」とか、あるいは反対に「高齢者が多いエリア」を判断します。
2:世帯数
世帯数を見ると、ひとり暮らしが多いエリアなのか、それとも家族で生活している方が多いエリアなのかが一目でわかります。この情報をもとに住んでいる方の背景を想像します。例えば「家族の交流がある」「独り暮らしが多そうだ」などです。
3:持ち家率
あくまでも一般的な傾向になりますが、持ち家率が高いことは「近所づきあいが盛んに行われていること」。つまり、口コミが発生しやすいかどうかを想像しながら広告の企画を考えることができるようになります。
4:事業所数、5:昼間人口
事業所数と昼間人口は地域で働ける場所の割合を表しています。あるデータによると、全国平均は17~18%というデータがあるので、そのデータと比較して判断します。例えば、昼間人口が多いエリアは、チラシ配布だけではなく、駅のポスターや沿線への展開も効果的ではないか、など総合的な視点で検討します。
6:周辺情報
自社のスポーツクラブの回りに幹線道路が通っているのか、大きな川があるのかどうかなどをチェックします。
余談になりますが、例えば川がひとつあるだけで集客エリアが変わってきます。心理的な効果が働くために、川を挟むと別のエリアという概念が生まれるそうです。配布エリアの選定の際に「半径3km」とされているクラブが多くありますが、商圏と考えていたエリアでも川を挟むことで集客できないことはよくあるケースです。
また、グーグルアースを使うと近隣施設を見ることができます。制作するときに直接足を運べない場合は、どのようなエリアに配布するのかを事前に頭に入れておくことが大切です。
まとめ
しかし、実際にエリア情報を詳しく知ることでデータに基づいた販売戦略が立てやすくなるでしょう。弊社では、国勢調査をもとにエリアマーケティングの情報をご提供していますので、興味のある方はお気軽にお問い合わせくださいね! (税所)
▼このブログの内容を話しているセミナー動画はこちらからご覧ください▼